米国宛て国際郵便物の停止による影響(COVID-19関連)

国際郵便の遅延

EMSの引受け停止と大幅遅延

郵便局が2020年4月23日,米国宛て国際郵便の引き受け停止を発表しました。

つきましては、4月24日(金)から当分の間、米国宛ての以下の国際郵便物※についてはお引き受けを一時停止いたします。

なお、これまでお引き受けしました対象郵便物については、順次、残余の航空便で発送いたしますが、例えばEMS郵便物について、現在の輸送量では発送までに最大4か月程度の期間を要することが見込まれます。

https://www.post.japanpost.jp/int/information/2020/0423_03.html

削除仮処分・開示仮処分に対する影響

削除仮処分,発信者情報開示仮処分では,相手方の呼出に郵便局のEMS(国際スピード郵便)が利用されています。今回,EMSの新規引き受けが停止されたことで,今後数か月はEMSによる呼出ができないことになります。すでに申立てをした分については,双方審尋期日に相手方が来ないケースも考えられます。
その結果,削除やIPアドレス開示請求の審理ができず,決定が大幅に遅れる事態が予想され,特に投稿者特定には深刻な結果となりそうです(多くの接続プロバイダではログの保存期間が3~6か月のため)。

解決策

現在,複数の弁護士が裁判所と対応策を検討中のようです。無審尋(相手を呼ばずに審理すること)での発令は可能か,EMS以外の手段で呼出ができないか,FAXによる呼出は可能か,といったことが検討されています。
また,日本での開示請求が間に合わないようなら,米国での開示手続を利用することも考えられます。